この艦に、というより、作戦に、だな。つい先刻、もうひとつ理由が増えたが。
[ ヴィクトリアの問い>>69に答えつつ、もうひとつの理由、という言葉を口にする時には苦笑が混じった ]
トーリア、お前さんにはもう一隻の新造巡洋艦ヴァイスメーヴェの操舵を頼みたい。
当初はこの戦艦の操舵を頼もうかとも考えたんだが、元々巡洋艦がお前の本領だろうしな。
あの艦は瞬発力においては、並の巡洋艦を凌駕する力を持っている。それを最大限に生かすために、お前の操船技術と度胸が欲しい。
[ 操船に関しても巧者揃いのウルケル海軍の中で、男が最上と認める操舵士、それが彼女だから、と、そう告げて ]
それに今、あの艦にはストンプ候が乗船している。御本人のたっての希望でな…俺もここまでの航路で、候には随分と助けられたから否とは言えなかった。