[謝ることない、というディーターの言葉に。]
いえ……、はい。
[否定しかけたが、結局は同意して目を伏せる。
彼が人狼なら、密かに匿って──いや、捕らえて?“ずっと村に居るようにする”大義名分ができたのに。
そんなことを考えていたなんて言える訳がない……。]
明後日ですか……そうですか。
[ああ、やはり去ってしまうのか。
わざわざ聞いておいて、背を向けたまま「そうですか」としか返せない。
でも……このまま離れた方がいい。
自分が彼を欲すれば、きっとまた同じ過ちを繰り返してしまう。だから──。]