[武器も何も持たない元聖女がじりじりと此方へにじり寄る姿はかなり不気味な光景であり、戦闘に関して素人だからこそ何をしてくるのかわからないという一抹の不安があった。]……[ある程度までにじり寄ったある瞬間、元聖女に向けて腕を振る。直線で元聖女の顔面に向かっていくそれは拾って懐に隠し持っていたただの石。*]