――……はっ、センスの無ぇ冗談だな、セルウィン。[セルウィンとバルタザール、それから黒紫の鳥へと姿を変えたエレオノーレを見て、それが冗談ではありえない事は察していた。背を向けるセルウィンを睨みつければ、彼と一瞬目が合った気がしたが、かける言葉など見つかるはずもなく。]つまり、お前らとオレ達は敵同士ってことか。[背後で膨れ上がる瘴気。吐き捨てるように呟くと怒りに任せて腕を振るった。拳に纏った聖なる光が瘴気を裂き、中和していく。]