……ううん、してないよ[レトもゆっくり、首を振った。特に目新しい怪我はしていないし、したとしてもすぐに治る。今だってほら、痛みなんてもうなくなっている。イドを放つクレステッドの顔を笑顔のままじぃ、と見つめ] クレスさんこそ、さ[間を一歩、詰める。薫る血臭に感じる痺れは、何処か懐かしい] どっか、痛い? それとも……喉、渇いた?[細い指をクレステッドの頬に伸ばして、顔を覗きこんだ]