[…そんで追撃!神様もたまにゃ転んでしまうといいよ!]
[ パァンッ!! ]
これでちょっとは距離稼げると……
[威嚇射撃第二弾、今度はバナナにあわせてレンの足ギリギリを狙った。
俺の特技は、そう、銃や弓や、飛び道具の狙いを定めるのだけは昔から妙に上手かったんだ。
細かい打点間隔がわかるから、FPSゲームなんかは結構無双できるんだぜ?
…まあ。俺が。よりにもよって紅蓮組の子供がそんな特技を会得してたから。
「ねえ聴いた?前の夏休み、水梯君射的の景品全部かっさらったって…」
「弓道部のキャプテンが返り討ちって」
「やっぱり水梯君、銃とかそういうの慣れてる人なのかな…」
「やだよ怖い、射的の景品も私達もみんな同じ的とか…?」
とか、不名誉な噂が流れて悲しみのズンドコに陥った過去があり、俺は射的の屋台にだけは死んでも寄らない]