つ、つがいって…
[煮干しを咀嚼する少女を呆然と眺める]
お、女の子、って、ちょっと、ねえ、何言ってるの!?
いや、むしろ嬉しいし!あいつも立派になったなー、みたいな?弟の成長を喜ぶ姉みたいな?
そんな狭量じゃありませんよーだ!
[引きつり笑いでわたわた。でも、嘘は一つもついてない]
あ、女の子で思い出した。シェイの様子、見に行かないと。
[保安官のきりっとした表情に戻る]
ほら、嬢ちゃんも、学校あるだろうし、そろそろお家に帰って朝ごはんちゃんと食べなよ?
昼間に寝ちゃ、駄目だからね?
…それから、今の話は、内緒、だよ?
[くすくすと笑いながら、猫のような少女の頭を撫でようと手を伸ばす。はたして、「内緒」が猫に通じるかどうか]