人狼物語−薔薇の下国

168 グラムワーグ・サーガ


魔女 ガートルード

[血に濡れた指先で、胸元に下がる銀製のロケットペンダントに触れる。
蓋に描かれている鍵の文様が、生の粒子に触れて内側から輝く。

僅かに若返りながら幾つかの呪を重ねて、
ベリアンを…その闇の魔道の香を追った。


長年魔術を嗜んだ者の底力と執念、
一方のベリアンが《奈落の書》を手にして日が浅かったのが
重なったおかげだろう。

幾つもの昼と夜を重ねた或る満月の夜―――魔女はベリアンの姿を捉えた]

(74) 2014/03/29(Sat) 09:48:45

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