[差し出された皿と、その手の先を見る。>>72
自分(の今の姿)よりいくらか背丈はあるものの、小柄な少女。
顔をぱあっと輝かせて、ありがとう!と言いかけて、慌てて思い直す。
そうだそうだ、今は主の姿なんだから、きちんとしなきゃ。威厳威厳。]
すまぬの、吾はこれをもらおう。
[せいいっぱい虚勢を張って主と同じ口調を真似しながら、ひょいと骨付き肉を取り上げる。
突然、にゃああああ!と大声が響き渡った。>>73]
ひゃあっ!
[驚いて力加減を間違えて、ひょおんと後ろに飛んで行く肉。
しゃがみこんでぶるぶる身をすくませている様子に、威厳もなにもなかった。*]