─ 月の舞台 ─[向けた視線に然したる意味は無く。ただ此度はどんな顔ぶれか、確認する程度だったのだが。片や未だ眠りの淵の只中で顔は見えず、となれば視線は自然と一方に。興味をそそられたのは、自身が闘う相手のみならず](ほぅ…?)[>>54背に翼を負う男から伝わる気配に、細めた瞳のまま瞬き。けれど、思考は口に出さぬまま、その傍ら濡れた気配の竜へと視線を移して]