[引率の教師と擦れ違えば、一面の暗色に浮く出で立ちに視線が走った気がして] すみません、こんな格好で。 ちょっと制服が、使い物にならなくなりまして。 卒業間近で新調する羽目になりそうです…[先手を打って頭を下げつつ、力無い声音と表情に、ありったけの萎らしさを塗す。優等生として教師陣の覚えめでたい皇には及ばないが、日頃のそつのなさと安定した成績が、今こそ物を言ってはくれないかと願いを込めて]