[問いへの答えは、予想外なものだった。>>56 幾度か目を瞬いて、ベリアンを見る。] …契約? …、 なんだ。[その先に、踏み込み難いものを感じて言葉を呑んだ。 十四歳の時分なら、踏み越えていっただろうか。 ここにいても国の、立場の枷はじんわりと締めつけてくる。 もどかしさに、少し唇を噛んだ。]