『……君の魂の輝きに、未来《さき》を託したいと望んでもよかろうか』『……君自身の未来《さき》を奪う事になる故、強制はしないが……』『……もし、君がそれを是とできるのであれば……』[綴られる言葉の意味は、実は半分も理解できていなかった。ただ、わかったのは、『自分にしか出来ない事』が、望まれているという事実。それならば、自分にできるならば全力で、と。幼さ故の無知と無垢、そして無謀さは是の答えを躊躇いなく紡がせていた。その頃にはまだ何も見出していなかったから、余計に迷う事もなく。少しだけ呆れたような、でも、どこか懐かし気な彼の人の様子に首を傾げながらも、盟を交わした]