[やがて大剣はヒトガタの胸の辺りで何かに当たり>>38、両断の動きを止めた。唖然とする男は大剣を引く機を逸する。その間に大剣は粘性のある物質に絡め取られ、身動きが取れなくなった。気付いた時には既に遅い。大剣を飲み込んだままのヒトガタが男の顔を殴りつけてきた] ッ !![頭が揺れたが、身体は倒れるのを堪えようとする。けれど足を払われたことで体勢を崩し、更にはぶつかられて、男は背から地面へと落ちた。手から大剣が零れ落ちる。衝撃により肺から空気が押し出され、男は一度咳き込んだ]