[時間がやけに長く感じた。 銀嵐が誰かを浚わなければいいと、窓の外見つめ願っていた時。 玄関から男の名を呼ぶ声、それはどこか叫びにも聞こえて>>57。 談話室を飛び出し玄関へと行けば、ヤコブを抱えたディーターの姿。 背負われたヤコブの顔は、失血と寒さのせいかやたら青白く、血の赤に濡れていた。]ヤコブの部屋へっ!後、誰か包帯と水の準備をっ![指示を飛ばし、自身は大慌てで治療に必要なものを取りに自室へと。]