[首を一つ、横に振る。 そうして傍らに控える翼へと目を向けた。] わたくしは一度、船に戻る。 この繭も、まだ暫くは動くまい。 …これは守りにもなる。 あの者らが無粋な火を持ち出そうとも、 容易に破られることはあるまいよ。[いとし子らが眠りのまま、無残に焼かれることはない。 その危険は低いだろうと箱舟を見上げて彼らへと告げ]