「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ」
[――言葉をばもはや尽き果てぬ。
真正面から流れ込む気流。その正体を理解するよりも早く、
限界までため込まれた興奮は、今、全て解き放たれた。
赤い液体を噴出し、観客は文字通り昇天。
しかし、天井に阻まれては、再び地へ還るしかなく。]
「オ……オ……サイコウ……」
「ア、ア……ア……」
[赤く、紅く染め上げられた掌が、緩慢に持ち上げられる。
一度拳を作ったかと思えば、親指を天井へと突き立て、サムズアップ。
それも、数秒と持たず。
力尽きたディアボロスの、薄れゆく身体は、
謎の液体と共に、儚く消えて行く。]