― 島 草原 ―ルーは先行隊でいっちゃったんだ。…無茶してないといいなぁ[少し背負いこみがちな傾向のあるルーのことを心配しながら後発組として参加する。何かいたらしいということで警戒心はわくが、陸地であるという点が精神的疲労をぐんと軽くしていた。そして草原へと赴く。森を一望できる箇所で島の主に対して殿下の雄々しくも謙らぬ天を衝くような声で呼びかける姿にそっと息を吐きながら待っていたが、返事は妖魔の襲来であった]