[4つ上の元宰相、彼は同僚以上に親しき男であった。かつては名を呼び合い、武を競い高めあった男でもあった。友であったと言って過言はないだろう。或いは勘違いだっただろうかと思いもしたものだが。恐らくは間違いなかったろうと、最後見交わした彼の瞳を思う。] (お前は、そう───信じたのだろう。)[方法は他にはなかった、と。>>0:69言い切ったアルブレヒトの唇の端が苦く僅かに歪んでいた。]