人狼物語−薔薇の下国

332 【絶望村】貴方と私が乗れない方舟


雑貨店店主 フランツ

すいません、起きてますか!
ブリザードが近づいてるみたいなんです。
早く避難をして下さい!

[幾つかの扉を叩いて訴えたが、反応は殆どなかった。
昨日の昼間に訪れた老人の家を叩いたが、それも同じ。]

――…ッ。

[寒さで唇が戦慄く。
――このまま外に居たら自分まで凍死してしまう。
そんな不安が胸を過る。

男は数瞬の後にもう避難したものと判断し、避難所の方へと向かう。

懐中電灯で照らしながら歩く視界は悪い。
蛍光ブルーのジャンパー姿は道行く人に見えたかどうか分からない。]

(73) 2015/05/03(Sun) 22:44:15

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