人狼物語−薔薇の下国

497 堕天の服従試験


堕天使 レト

―― 寂れた村 ――

[微かに砂を含んだ乾いた風が頬を打つ。
砂と岩ばかりが目立つこの地は、凡そ神の恵みからは程遠い。
それでも、村の中央に設えられた祭壇には>>18
色鮮やかな花が飾られ、砂と岩の色ばかりの景色に彩りを添えている。
決して豊かとは言えないこの村には
たとえ与えられずとも、逆に奪われずとも
人の信仰が、確かにこの村には深く息づいているのだ]

……。

[砂避けの外套のフードを深く被り直すと、呪を唱える。
砂と岩の色に溶け込むように存在していた“黒”──影が、ほんの僅か蠢く。
或いは、頭上を注意深く眺めていたなら気づいたかもしれない。
村の建物の上を飛び回る、数多の小さな黒い鳥の姿をした“何か”に]

(73) 2018/03/19(Mon) 07:39:45

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