[ややもすれば火のないラークを挟んで口寂しさを紛らわす日々。減煙を始めて数ヶ月の身に喫煙所は優しくない。風に乗って漂う煙がちりちりと脳裏を焦がす。ライターを取り出したい衝動を抑えて近くまで寄ると、丁度ゾフィヤの姿を見つける事が出来たか>>65>>70] ああ、すみません。[話しかけようとして不穏な様子に気づき、真顔を装った。用紙を渡そうとした腕は距離を測りかねて宙に浮く。] 先ほど不備のあった問診票の再提出を。[務めて事務的な態度を取って、私は用紙を持ち上げてみせた。]