【──>>69の刻】
…ふぅん?覚えてないって危ないなぁ。
それで良く此処まで歩いて来れたね。
[グラスの中に注いだ水をは一口。コップの縁の先からシェイを見据える。そしてまた、今度は優しく微笑んでみせたろう。]
名前だけでも覚えててよかったよね。
其処から記憶を辿れるやもしれないし?
知らない方が良い時もあるかも、だけど。
[強調するわけではなく、サラリと答える。見せた緊張に楽しげに笑えば心の中で「からかうのは楽しいなぁ」と悪魔の所業。]
んー?……んー、あー…
お金なら僕が出そうか?
[少なくとも君をそのような様にしたのは自身という認識は“少なくとも”あったからか、そんな些細な優しさを。でも何か思い出せるかもしれないという言葉には≪冷たい笑み≫を。
否、その優しさすら見えない≪ナイフ≫なのかもしれない。]