― 西五区 ―[己が存在を感知されている事に気づく事はなく。もっとも、気付いていたとて奏者がその態度を変える事はないのだが]……おや。[一度は離れた、種の生まれ来る場所へと向かう途中、目に入ったのは立ち止まる姿。>>71狩人が『種』と共鳴し、同胞となる事は良くある事。そこにいる彼も、その内の一人、とは風の噂に耳にしていた]散歩かな?……それとも、新たに生まれるものたちの舞を眺めにでも?[呼びかける、声の調子はどことなく愉しげなもの]