人狼物語−薔薇の下国

144 クルースニク、襲来!


修道騎士 バルタザール

― 城へ至る獣道 ―
[下生えの揺れるざわめきの後、突如一行の前方に、ゆらりと人影が現れた。
その人物は、暗色のフードを外しながら、先頭のソマリへと声を掛けた。]

 私だ。

[短い銀髪が、薄暗い森に差し込む陽の光を受けて、淡く輝く。
現れた、常に睨み据えているような冷たく厳しい顔つきは、同じくクルースニクである修道騎士のものだった。
彼は足の遅い聖女たちに配慮して、先行して偵察に出ていた。]

 この先も特に罠らしきものも待ち伏せの気配もない。
 相手が奇襲を警戒していないのは間違いないようだ。

[素っ気無く伝え、ソマリの傍らに並ぶ。]

(73) 2014/02/16(Sun) 23:45:07

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