― 花畑 ―
……プッ。
[確かに可愛い。可愛いが、それでいいのか。
同じ寮内で暮らしていれば、あれ、と思う場面も皆無ではない。ヴィンセントを尋ねて部屋の前まで行くこともあるし、そうした観察眼はそこそこに持ち合わせているつもりだ。
ただ確証は無い。だからここでも強いては持ち出し難く。
ついでに、気持ち良さそうな寝息を立てている寮長の昼寝も邪魔したくはなくて]
平和だなあ。
[ラヴィを抱いたフレデリカの笑顔可愛い図を記録映像に残しながら。
試験ではキマイラを敵として必死になって戦ったばかりなのに、なんてことも考えてしまい。
安堵と不安と違和感のごたまぜになった気分で、風に吹かれた**]