[鉄棒で技の練習をしたり、ブランコを漕いだり……僕が体を動かすのに、莉紗も付き合ってくれたから。
今度は僕が付き合おうと思って、一緒におままごとを始めました。
知らないおじさんが僕達に近づいてきたのは、そのときです。]
「おじさんも君たちと一緒に遊びたいから、仲間に入れてくれないかな?」
[一度は断りました>>1:331
当時は少女の誘拐や殺害の事件も多かったから、警戒していましたし、莉紗も怯えたような顔をしていました。
おじさんは、最初は残念そうな顔をして「そうか」と言いました。
引き下がるのかと思ったとき、おじさんは手提げ袋の中へ、おもむろに手を入れました。]