……血のしずく、命のかけら。 ……二つは等価、故に、変ずるは叶うもの。 ……命の力の輪、我のしずくを持って廻れ。 ……損なわれし、あるべき容取り戻すため。[小声で紡がれる呪に応じ、薄紅色の光がふわりと散る。それが消え失せた頃には、負傷者の呼吸はだいぶ落ちついていた。それを確かめた娘は元に位置に戻って座り込む]