――ふ……、……少佐、少尉。[現実に向き直って、気を取り直し]副長より連絡――敵は主計科倉庫に籠城、応援に来られたし。途中、煙幕用途に用いる消火器を調達されたし、とのこと。[と、告げて]……あと、ま……、通信長を、静かな場所にお連れする猶予もいただいた。合理主義者の副長にしては、なんとも珍しいことだが。[作った笑みは、苦笑を通り越して、苦虫を何匹かまとめて噛み潰したようではあったが]