[ほら、目の前にあるのはむさくるしい筋肉などではない。その身体を作り上げるのには、どれほどの時間と努力が必要か。はかり知れぬ、それでも、決して届かぬ領域にあることは、負の感情をかためただけの個体にもわかることだ。永く受け継がれてきた歴史的建造物にも似た魅力。筋肉の作り上げる陰影でさえ、崇高な神々を模した彫像のよう。]