相変わらずですが───…、 はは、
子どものようですか。
[男はといえば、恐らくは領主派に分類されているだろう。
男がクレイグ候に忠誠を誓っているのは周知の事実で、ただ、その中にあって男は友人でもある宰相ノイアーとその周辺との間にも立ち、どうにか話を纏め上げようと……思えば随分、慣れない苦労を買って出ていた。
ご苦労様とは、見送りではなくそちらへ向けられた言葉ではあるまいか。そう勘繰りたくなるほど、近頃は神経をすり減らしている。]
… 子どものように素直であれば宜しいのですがね、
[とは、こちらも本音の声色だ。]