順を追って説明しましょう、オットーさん。 いいえ、とは云え、僕達にも説明できる事はそう沢山あるわけではありませんが。 まずは、この場所を離れましょう。[二人の険悪で妙な様子から、やはり彼を伴うのは自分の仕事だろうか、と溜息をつきかけたが、フリーデルがハンカチで彼の涙を拭う動きを確認すれば、そのまま、オットーをフリーデルに。或いはアルビンにさり気無く任させようと、その背を軽く押した]