風の精霊の長…干渉を一番嫌う精霊なのに、協力してくれたんだね。ボクらもそれに応えないと。
[異界から勇者の御魂を召喚するという手段に関しても、自由に生まれ変わった魂を前世の縁に縛るのはいかがなものか、と、最も強く難色を示したのは風の精霊だと、ウェルシュは神殿での噂で聞いていた]
(星司が来てくれたから、彼と出逢えたから、ボクは変われた…きっと強くなれた。それを、精霊の長にも示さなきゃ)
[ぐ、と腰のサーベルにかけた手に力を込める]
うん、星司。悔いの無い勝負をしよう。
[迷いも陰りも欠片も見せぬ瞳を>>66見返した琥珀もまた、それまでの迷いを振り払った、まっすぐな光を宿している]