―回想・教会で ―
[ジムゾンがロケットを外し演壇の隅へ追いやるのが見えたが、それには気づかないふりをした。
中に入っているのはユリウスの絵か、それとも違う物か――。
どんなものにせよ、今は全身で感じてくれてるジムゾンに余計な気を使わせないのが男というものだ。]
ジムゾン…痛かったら言えよ。
[出来るだけ優しくしてやりたいと思って言葉をかけたが、果たして抑えきれるかどうか――。
自らディーターの髪に指を差し入れ、快感に震える姿が愛おしい。
"気持ちいいと"訴える声に目を細めると、仰け反った首筋に噛みつくようなキスを落とす。]
そうだ、狂え…強請れ…
与えてやるさ――、いくらでもな…。
[心地よい、艶めいた嬌声を聞きながら。
神の目前で神父を犯している自分の姿を想像し、自嘲めいた笑みを浮かべた。]