>>67
[カークに投げ返された腕は、ワイヤーがしゅるるんと収納されてばしっと肘と繋がる]
[こうしてフレデリカの命令どおり、いきなり突撃して罠に嵌るようなメンバーが出ることはなくなった。
しかし――]
『マスター・フレデリカ』
[肩の水晶玉が、フレデリカに呼びかける。
しかし、フレデリカの返事はない。
うすらと皮膚の上に浮かぶ汗。呼吸が荒い。
何か異常があることはヴェルナーの観測能力を以ってすれば簡単にわかるのに。あくまで表面をなぞらうソレでは、フレデリカの内側の変化は、解体してしまわなければわからない]