なァ――……随分、遠くにいっちまったんだな?[餞を贈りたくとも、天国まで、なんて到底届かない。そもそも、天国も地獄も信じてなどいない。だから、これは。生きている自分のためだと改めて言い聞かせ。本格的に空が暗くなるまで散策可能な範囲をあてもなく歩き、宿泊所に戻った。]