ごふっ…えほっ…きっ…きになるやつ、いないわけじゃないけど…!
[口に運んでいたコーヒーに咽る]
いやあの、相手は全然そんなこと思ってないだろうしな!?
そういうそぶりも見せないし、むしろなんか男友達みたいな関係っていうかな、正直小さいころからの知り合いで下手するとうっとおしがられている可能性も…いや、いい、今のままで十分だし!
こんなこと思われても迷惑だろうし、相手がどう思ってるかもわからないし!
はいっ、ほら、煮干し!
[煮干しをさっと押し付けて、ポケットからもう一つかみ取り出し、パニクったまま自分の口へ。
舌に煮干しの欠片が刺さり、顔をしかめてコーヒーを一口]
というか正直、本当に自分があいつのこと気になってるのか、それも分からないし…
[ぼそっと呟いて、両手で握ったカップに額を押し付けた]