[次いで何気なく葉を観察してみる。花とは違うきらめきをした黒を前に目を丸くした。過るのは古い記憶だ。10年という区切りよりもさらに前。このきらめきと同じ天命をやどした者に夢を語ったことだ。たくさん、たくさん、この世界を旅をしてその話をするのだと]