−館の前−
…来てしまった。
[ボソリと呟く。
あの男はなんだったのか。
怪しさ満点と知りながらも、なぜ自分の秘密-恋天使であること-を知っていたのか気になってしまった。
ずっと憧れていた恋愛、、、ついに自分にも…出来るのだろうか?
決意をかためて一歩を踏み出す。
扉を空け、案内されるがまま応接室へとたどり着いた。
見覚えのある怪しい男と、数人の男性…女性もひとり。
来る場所はどうやら合っているようだ。]
えっと…こんにちは?よろしくお願いします…。
[子供たちに教えてるように、まずは挨拶。しかし小さな声になってしまった。
会釈されれば会釈を返し、話しかけられればカードに記入をしつつ答えるだろう。
プロフィールカードを書き終えると、スタッフらしき人があっという間にコピーし、皆に配っている。
…も他の人のプロフィールに簡単に目を通した。**]