― レストラン ―
[急ぎ制服へと着替え、彼は持ち場に着いた。
ギリギリ営業時間前の、遅刻と言えば遅刻の時間帯。
正確に言えば準備の半分をサボったという意味では遅刻であり、レストランホールの営業時間に間に合ったと言えば間に合ったのだ。]
わわわ、ごめんって……、本当に謝るから!
今度遅れても僕怒らないから! ね! ね!
ぷんすこぷんするとお顔老けちゃうよー!
[まぁ、サボってるのは間違いない為、後輩にはぶん殴られる勢いで怒られてしまったのだが。
何より営業開始時間だ。 無意識に制服を正す。
怒られるのも、へらへら笑うのもそこでおしまい。]