リエヴル![やがて待ち人の姿を見つけると、大きく手を振って声を掛ける]お前さぁ、ああいうのやめろよな。荷物にこっそり餞別忍ばせるの。もし気づかなかったら礼がいえないじゃないか。……ありがとう。大事にするよ。それで、これ。お礼のお礼。何がいいかなぁって迷ったんだけど、お前紅茶が好きだから、こういうのどうかなって思って。[にこにこしながらリエヴルに小箱を差し出す。箱の中には、柄に燕を象った銀のティースプーンが入っている]