―――……あー、もうっ。 降りないならそこで浮いてて!! 1センチでいいから![浮いていれば二人乗りではない。……かどうかはわからないが、とりあえずそう叫ぶ。前方に、愛らしい耳を揺らしながら子供たちを誘導するうさぎの姿が見えた。>>37礼の代わりに軽く手を振ると、商店街をすいすいと駆け抜けてゆく]