人狼物語−薔薇の下国

384 コトノハスペース村


歴史学者 ナイジェル

政府関係者の質問にも答えておこう。

答えはyes。
愛は客観的に観測することができないからだ。

例えば、まず人工知能に特殊な反応を設定する。
その特殊な反応は、複数の条件をクリアした対象にのみ動作するように設定する。条件は複雑であればあるほど良い。対象は人間かどうか、性別は、年齢は…?どういう表情をしていて、こちらからの働きかけにどんな反応を返すのか?それらの無限大の組み合わせの中から、ようやくすべての条件をクリアした者にのみ、特殊な反応があらわされる。
そしてその特殊な反応に「愛」とラベリングしてしまえば、人工知能はその対象を愛していることになる。あとは誰もそれを否定できないだろう?

人間の定義する「愛」に近づけたいのであれば、特殊な反応を人間が好意的であると感じる反応にすれば良い。人工知能が反応の対象を「愛している」と認識する。その時点で既に、人工知能には愛が宿っているのではないかと思うな。

(71) 2015/11/11(Wed) 23:29:46

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