[白のシューズが、灰に染まる。右手側へと右足を置き、揺れるように三拍子を刻み、身体の向きを反転させるよう回りながら、右へ、と。決闘場を舞台へと転じさせるための武器は、魔法は、悪役へ挑む勇者と言うには覇気のないもので。さて魔ッスルはどう動くか。彼が青年へと挑むならば、此方は準備を進めるのみ。もし、 手を出すこともできないようならば、早々に仕掛けるべきではあるか。]**