[彼を促し、リビングの椅子の一つに座らせる。]
用意をしてまいりますので、少し待っていてくださいね?
[薬缶でお湯を沸かし、その間に薬やガーゼを取り出す。
煮沸したそれをたらいに移して冷ました後、リビングへと運び入れる。ついでにもう一度薬缶でお湯を沸かしておく。]
痛かったら仰って下さい。後、このタオルを首の辺りで持っていてください。服がぬれてしまうといけませんので。
[彼が素直にいう事を聞いてくれるようならそのまま傷の処置をしただろう。けれど、何かやりたいことがあるのなら止めないだろう。]