宿屋の配置を良く知る人に紅茶の在り処を尋ねて、リーザのために丁寧に淹れる。たった数日でしか家族でいられなかった埋め合わせをするように。]はい、どうぞ。[リーザが受け取りやすいように気をつけて差し出したあと、自分も同じカップで紅茶を飲んだ。砂糖を入れたはずのそれは、終わりのときが近づいていることが分かっているせいか、いつもよりも渋い気がした。*]