[呆然と二人を少女は見送る。胸の鼓動がうるさいのを聞きながら。そうして、ようやく落ち着いた頃になっても、朧気ながら理解できたことといえば少ない]……… とりあえず、“やつら”のことはあの二人に任せておけば大丈夫、かな。[そのうちの一つを口にするも俯いたまま。身体が動くなら逃げ出したい気分だったがそれもままならない。女性を置き去りに、相変わらず言うことをきかない身体を建物の壁際まで横たえて一息をつき、そして]血が……止まってる……。[再度呆然と現状を口にするのだった*]