― 戦艦シュヴァルベ ―
[ 撃鉄が起こされ、シリンダーが回る、その間もじっと佇んだまま動こうとはしなかった男だったが、引き金が引かれた瞬間だけ、ぴくりと眉を上げた>>52 ]
は…
[ ルートヴィヒが銃口を下げた瞬間に、短く息が漏れたのは、やはり無意識に向けられた銃口に緊張していたのだろう ]
これだけ、でいいのか?俺は一発くらいは殴られる覚悟はしてたんだが。
[ 苦笑しつつ、ルートヴィヒが示すシリンダーを見て、暴発防止という説明に、なるほど、と頷く。
そして、座り直したルートヴィヒに合わせて腰掛けると、投げられた問いに、薄く笑った ]