それは……ありがとうございます。
[言ってから。接続が切れた通信機に、視線を落とす]
……ですがね、副長。
[同じ通信科の、上官と部下。いつものように、近くにいれば。
少なくとも、門外漢の機関整備のために、艦底にまで送られていなければ。
なんだって、司令塔のような重要施設に一人にしたのだと。でなければ、]
だから、自分はね……あなたのことも、幾らか……、
[でなければ、間に合ったかもしれない――と。
だから、お前が言うかと、いう気持ちが薄くたゆたう。
――こんなことは、考えるべきではないと思っていてさえ]