あれ…あの蝶。[>>63ひらひらと舞う薄緑の翅から、桜色の鱗粉を振り撒く蝶に気付き、視線で追って。鱗粉と共に風に乗ってどこからか届く桜の香が鼻をくすぐると共に、肩の痛みとひっそりと感じていた身体の重みが薄れ始めたのに気付くと、ぱちり瞬き] …やっぱり、神魔の使いかなにか、なんだろうか。[僅かではあるが確かな変化は、あの蝶が齎したものだろう。思えばイェンスと引き合わせてくれたのも蝶だったし、姿は見せずとも見られてはいるのだなと思考しつつ]